一年戦争時の、地球連邦軍MS「ジム」の上級カスタム機として、さまざまな機体が開発されましたが、その中でも「
ジム・○○カスタム」とついている3機のMSについての話。
それぞれ、
・ジム・スナイパーカスタム
・ジム・ガードカスタム
・ジム・インターセプトカスタム
なのですが、3機とも設定上は「
ジムをベースとしたカスタム機」ということになっており、
同時期に改修を施されたと思われます。
したがって、スナイパー、ガード、インターセプトの3機種とも、方向性は違えど
同等の性能を持っている機体であるといえましょう。
この設定が、「ガンダム・バトル・オペレーション」というゲームでは
まるっきり無視されています。
ジム・スナイパーカスタムは、サービス開始当初から実装されており、紆余曲折はあったものの、支援機の準高級機という扱いとなり、LV1でコスト240、主武装専用狙撃ビームライフル、バルカン、ビームサーベルユニット、という、本来のスナイパーカスタムとは相当かけ離れた機体特性になっています。
一方、最近実装されたジム・ガードカスタムはというと。
LV1のコストからまず異常で、同時期改修機とは思えない325という高コスト。
さらには「
ジム・スナイパーカスタムを改修」という異なった設定を持っており、
スナイパーカスタムの上級機としての扱いになっています。
このゲームの開発は、なにを見てこの設定をねつ造したのでしょうか?
だいたい、ジム・スナイパーカスタムは「スナイパー」という名前がついているけど
狙撃専用機じゃないわけで、本来の運用方法はむしろこのゲームで言うと汎用寄りのはずです。
武装だって、ライフルとバルカンしかないとかいうわけありません。(
というかバルカンなんてどこからついたのか)
別名「
重装型・スナイパーカスタム」と言われているくらいだから、スナイパーカスタムは
基本重装備なのです。そのためのハードポイントがいっぱいついている機体なのです。
これらの機体設定をまったく無視して今日のスナイパーカスタムになった理由は、まぁ開発の設定の把握の甘さがほとんどなのですが、
カトキハジメ氏がVer.Kaでスナイパーカスタムをりデザインしたという事実も影響しているのではないでしょうか。
GUNDAM FIX FIGURATIONでスナイパーカスタムは発売されていますが、MSVスナイパーカスタム発売当時の大河原邦男氏の描き起こしたものと比べると、その
スラっとさはまったく別物のMSに見えてしまうほど。
さらには本来設定されていなかった「狙撃用ビームライフル」という
無駄にカッコいい武装が追加されてしまった上に、
本来の主武装であるR-4ビームライフルのデザインが
かなりショボイ(連邦の100mmマシンガンにサプレッサーをつけたような感じ)ものになってしまったため、R-4は無視されてスナイパーライフルだけが適用されてしまったのではないかと考えられます。
本来ジム・スナイパーカスタムは、主武装にR-4ビームライフル、横腰部ハードポイントに予備の小型のビームガン、脚部ハードポイントに二連装ビームガン、後腰部ハードポイントにハイパーバズーカ、と
多彩な兵装を装備できる機体なのです。
なのに、狙撃用ビームライフルとバルカン砲だけだぁ?
設定無視にもほどがあるわ!
まぁ現時点で実装されているスナイパーカスタムが大幅に変えられることはないでしょうから、このスナイパーカスタムは「
武装をライフル一丁に絞った運用用途制限機体」という扱いにして、「
フランシス・バックマイヤー仕様」か「
シモダ小隊仕様」でフル装備の汎用機をガードカスタムと同等性能・コストにして実装してほしいものです。
マジでたのむよ、開発さん…さらに言ったら強襲型重装MSのはずのフルアーマーガンダムが
中距離支援MSに格下げされているのもなんだかなーと思ったりしますけど。
[0回]